ANM-0016 リピート・ヴァイスター

ANOMALIA ID: ANM-0016

名称: リピート・ヴァイスター

分類: INFORMATIONAL / AREA-BOUND / INTERACTION-TRIGGERED

危険度: Level 3

影響範囲タグ: LOCAL / INFORMATIONAL

概要:
リピート・ヴァイスターは、特定の物理的空間内に設置された電子端末群に発生する情報寄生型の異常現象である。現象の本質は、その空間において特定の操作手順を反復実行することで、寄生生物的情報体が増殖し、接触可能な端末に続々と感染拡大し端末の物理的複製と異常増殖を誘発する点にある。感染対象は主にスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピューター、及びそれらに類似した電子通信・表示機器である。寄生情報体は端末内のデジタル記録・設定情報を媒介に増殖し、複製された端末には外観上通常の製品ではありえない特徴(過剰な数のボタン・不可視の基板パターンなど)が付加されることが認められている。

発生条件:
空間内部で設定された特定操作(スワイプ動作の繰返し、同一アプリ内の特定メニュー遷移の連続実行など)を繰り返すこと。具体的な操作手順は端末種別・空間により差異があり、再現には対象空間への物理的立入りと端末操作の物理的介入が必要。また感染拡大は同一空間内に設置・持ち込みされた電子端末間に限定され、空間の物理的離脱後は感染増殖は停止するが、複製端末は空間外でも観測可能。

観測ログ:
2022-08-13 / 東京都内某コワーキングスペース
複数所有者によるスマートフォン操作にて、同一アプリケーション上で連続スワイプ操作が1万回超繰り返される。初期端末で異常発光・振動を伴う処理遅延が発生。その後、空間内に放置されていた他端末3台が外観上の変異(ボタン数増加、液晶ディスプレイの非均質模様)を伴い複製され、置かれた場所で同種の異常増殖現象を示す。複製端末は全てネットワーク非接続状態。増殖端末間での直接的な接触は確認されていない。

2023-01-28 / 大阪市内のフォーカスルーム
特定の電子機器操作を複数人が交替で行った結果、感染端末数が当初の2台から最終的に12台へ増加。複製端末の内3台は未使用の新品同様外観を有し、製造記録に該当無し。端末複製速度は操作速度と明確に連動し、操作停止後の増殖は認められなくなる。

影響:
・感染空間内での電子端末数が指数関数的に増加し、物理的な空間占有率を増大させる。
・複製端末は通常の製品に比べ仕様が不安定で、多くが誤動作や通信遮断を生じる。
・端末の増殖に伴い周囲の電磁環境に変調が確認され、関連機器の誤動作の報告もある。
・感染空間の外に端末を持ち出した場合、増殖は停止するものの複製体は通常機能を保持する。
・端末複製過程において原初端末に一定の断続的痕跡変異(微細亀裂および回路形状変更)が発生することも報告されている。

備考:
現象は閉鎖された小規模室内空間や限定されたオフィスフロア内で主に観測されている。感染伝播範囲が明確に限られていることから空間の物理的境界と密接な関連性が考えられるが、そのメカニズムは未解明。
端末複製時に生成される情報体は、通常のデジタルウイルスやマルウェアとは異なり所在確認・解析は難しく、通常のセキュリティソフトによる検知・駆除は無効。
本anomaliaは操作繰返しのモチベーションを持つ参加者が存在しないと実質的に拡大しないため、自発的な終息が起きるケースが多い。
感染と複製の制御に成功した例は現在未報告。今後の観測例による詳細解析が求められる。

>ARCHIVE TERMINAL