ANOMALIA ID: ANM-0006
名称: イレイジング・ドアウェイ(Erasing Doorway)
分類: STRUCTURE-BOUND / OBJECT-INTERACTION / INFORMATIONAL
危険度: Level2
影響範囲タグ: INFORMATIONAL / LOCAL
概要:
特定の建築物内部に存在する扉(もしくは扉状の開口構造)が、特定の所作や動作を行った直後に、視覚的に完全消失する現象。消失した扉は実体がなくなると同時に、その消失行為を撮影・録音したすべての媒体からも映像・音声が瞬時に削除される。消失は物理的には起きていないものの、情報記録媒体上における存在痕跡が完全に消える点が最大の特徴である。この消失扉構造は、最初の識別から極めて短時間で観測不可能となるため、現象の検証および反復が困難である。
発生条件:
扉の前で、決められた所作(例:両手を扉に触れ5秒間保持する、特定の音声指示を発する等)を行うことによってトリガーされる。具体的な所作は扉ごとに異なり、観測時点で10箇所以上の異なる所作が確認されている。全ての所作で共通しているのは「扉との直接的な物理接触を含む操作」である。
観測ログ:
2023-09-17 / 東京都内廃ビル
調査員が指定された指示(扉を両手で触れ、静止5秒)を実行。直後、扉が物理的に存在しているにも関わらず、全ての映像カメラからその扉が消失。録音装置の音声記録にも扉の開閉音や接触音の痕跡がなくなっていることを確認。扉部分の壁面のテクスチャのみがわずかに変形を示すが、扉そのものの存在は視覚的にも撮影記録上も消失。

2023-11-03 / 北欧の古城遺構
扉の前で特定の呪文調の言葉を音声で発声。その直後、扉の映像がリアルタイムで消え始め、1秒以内に完全に映像と音声記録から消失。扉周辺の環境音や人の声は消失現象の影響を受けていない。
2024-01-22 / アラブ首長国連邦の現代建築内
実験的にスマートフォンカメラで連続撮影を試みるが、トリガー動作終了直後に扉だけがフレーム内から逐一減衰してゆき最終的に完全に消失。以後、スマートフォンのファイル管理システム上でも映像ファイルが自動的に消されていた。
影響:
現象が起きた空間の扉に限り、「扉が存在しない」という視覚情報が即座に生成されることにより、空間認知に混乱をもたらす可能性がある。しかし、扉周辺の物理環境は変化しないため通行自体は妨げられない。
また、消失扉の撮影・録音記録が不可逆に消去されるため、映像を通じた情報伝達媒体へ強い影響を及ぼす。消失扉の映像をSNSや動画配信サイトへ投稿すると、その部分の映像ファイルのみがユーザーの端末およびクラウドから消失し、現象情報は拡散不能となるケースが多い。しかし例外的に、メタデータや文章での扉の記述は残るため、情報としての拡散は限定的に可能である。
備考:
・消失は情報的な「消去」に近く、物理的な空間変化としての証明は困難。
・消失扉は現地での直接観察が唯一の確認手段だが、動作トリガー後は即座に不可視化し撮影自体が不可能。
・一部観測例では消失前後に微弱な電磁波異常や視覚ノイズが同時発生している。
・初期調査段階にあるため、詳細な仕組みや消失が及ぼす長期的効果は未解明。
・現象が拡散しづらい性質上、情報伝播のパターンおよび社会的影響は限定的だが、同様の現象を起こす異なる構造物への波及可能性については引き続き観察が必要。