ANOMALIA ID: ANM-0005
名称: ウォール・フラクチャー・リピート
分類: VISUAL-CONTACT / STRUCTURE-BOUND / MEMORY-TRIGGERED
危険度: Level 2
影響範囲タグ: PERSONAL / LOCAL
概要:
特定の屋内空間の壁面に施された模様や装飾パターンが、一定時間の静止かつ継続的な観察により異常な変化および増殖を示す現象である。変化は、視覚的なパターンの微細な差異や形状の増厚として始まり、次第に壁面全体を覆う複雑なフラクタル状模様へと発展する。加えて、この変化は単なる視覚的認知の変容に留まらず、観察者の記憶内の該当空間や模様の映像記憶にまで影響を及ぼし、関連する記憶情報の書き換えも確認されている。
発生条件:
・異常現象の起点となる屋内空間の壁面は、古典的かつ繰り返しの幾何学模様もしくは装飾線画で構成されていること。
・観察者がその壁面を、最低10分間連続して静止視認を行うこと。
・直接的な照明環境が一定で変動が少ないこと。
観測ログ:
2023-11-07 / 東京都内住宅
一人の被験者がリビングルームの壁に描かれたペイント模様を10分間ほぼ動かず観察。開始3分後より模様にわずかな変形が確認され、6分後には模様のラインが増殖を始める。観察終了直後、被験者はその空間と模様の記憶が以前よりも複雑かつ拡大していると報告した。記憶の改変は、当該壁面以外の部屋の印象にも影響し、模様の存在していなかったはずの隣室の記憶にまで紛れ込む箇所があった。
2024-01-15 / 大阪市内旧オフィスビル
複数の壁面に様々な繰り返しパターンが施された会議室での観察記録。12分間の連続視認中、壁面の模様が明確に増殖拡散し、視界の中心及び周辺両方で変化が確認。模様の進行速度は徐々に加速し、観察終了後の映像再生装置での記録映像にも同現象が反映。更に、観察者の数時間後の空間認識に修正が生じた。

影響:
対象壁面の視覚パターンの急激な変化と増殖を伴い、観察者の記憶に関する空間イメージの改変を引き起こす。これにより観察者は事実とは異なる空間の様相を記憶し、時に既存の記憶の時間的・空間的繋がりにも干渉する。記憶改変の影響は主に個人に留まり、観察者以外には影響が認められていない。
備考:
・現象確認された壁面はすべて物理的な損傷や変質は認められなかった。純粋に視覚的かつ認知的な変容のみ。
・模様の形態はフラクタル的自己増殖傾向を示し、変異パターンは屋内空間ごとに異なる様子。
・観察時間が短い場合や、観察し続けない場合は変化は発生しないか、ごく微細に留まる。
・記憶の改変を逆転させる操作や手段は現在不明。
・現象は主に観察者の主観的認知と記録映像双方に確認されており、映像媒体に及ぼす影響についても要調査。